2008年12月28日


「真鶴」川上弘美■川上弘美、連ちゃん。芸術選奨文部科学大臣賞受賞作品。登場人物…主人公の40半ばの女性、失踪した夫、恋人、「ついてくる」女、母と娘。なんというか、幻想的でありながら、主人公の女性、京の意識の底を、ドキリとするようなことばで表現しているのが、胸にじわり、と迫ってきた。

「どこから行っても遠い町」川上弘美■やっぱりこのひとの小説、文章、好きだな、と思うと同時に、そんな自分がとても女々しくて、フワフワしたものにいまだに憧れを持ってて、大人になれてないんじゃないか(まあ、一般的にみたらなれてないんだけど)、と思ったりもする。が、なんというか、強い欲がない、ありのままの自分を受け入れて、小さなできごとを、深く考えぬく(それもさらりと、とても格好よく)登場人物たちに惹かれてゆくのである。優しい短編集。

「告白」湊かなえ■新聞広告や、本屋で平積みになってるコーナーであまりに目にするので買ってしまった。説明過多で、想像力をまったくかきたてられず。が。物語の吸引力はすごい。あっという間に読み終えてしまった。

「マイ・ロスト・シティ」スコット・フィッツジェラルド/村上春樹訳■うっとりするような描写・表現に心奪われる。大学生のころ、「華麗なるギャッツビー」を読んであまりピンとこなかったが、再読してみたくなった。

CD
「David Cook」David Cook■もしこれがレコードであったなら、針を落とす手が震えていたであろう。嗚呼、最新テクノロジーは、風情とか味わいとかいったものを一切、奪ってしまった。私は手のひらにのるほどの小さなマシーンにそっと触れるだけで、聴きたい音楽を聴けてしまうのである。・・・良い悪いはおいといて、彼の声をアルバムという形で聴けただけで、感無量、なのである。アメリカンアイドルシーズン7の優勝者のデビューアルバムである(正直、イマイチだったが)。準優勝者・アーチュレタのほうも聴いてみよ。

「VOICE」中島美嘉■なにをかくそう、ミカリンの3年だか4年だか前のアルバム「MUSIC」を聴いて、ぶっとんで、すぐさまコンサートまで行ったことがあるのである。それからはあまり聴いていなかったけど、このアルバム、久々にすんばらしい!毎日通勤時間に聴いているので、まるで読書が進まない。

(23:55)

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