2008年07月28日

映画
「花より男子 ファイナル」■観た!幼いころ、シンデレラに憧れたように、キャンディ☆キャンディにときめいたように、私はハナダンを観た!テリーは愛するキャンディではなく、スザナを選んだけど、道明寺は…!!いやー、よかったよかった。付き合ってくれたKちゃん(彼女は2回目の鑑賞という強者、アラウンドヨンロク)、フォーエバー!

「ジュノ」■土曜、朝10:15の回。ママ友ふたりと観にいく。ひとりはこの世で最大の傑作は「X-MEN」全シリーズという映画異端児(いや、確かにこの映画の監督はあのブライアン・シンガーであり、X-MENは実際、奥深い映画で私にとっても想い出深いものなので決してバカにしているわけではなく、その、ただ、変わっているなあ、すごい美女なのに、ってなことが言いたいだけで…)。ひとりは映画オタクを超えた映画変態(いや、これもけなしているわけでなく、映画に対する深い愛情、知識、教養、芸術感覚すべてを備えた、備えすぎた無類の映画好き、ってことを言いたいだけで…)と。間違っていなかった。ほんとにたまにしか映画館に行くことのできない、我々の選択は全く間違っていなかった。すばらしい映画だった。ちょっと前置きが長過ぎたので内容書くのがいささか面倒になってきたので割愛するが。サタデーモーニング映画鑑賞の会のおふたりよ、また行こう!幸せな時間であった。


「ザ・ロード」コーマック・マッカシー■ラスト、嗚咽します。とにかく始終、哀しくてつらい。ほぼ姿を無くした地球をとにかく生きるためだけに歩く、父子の物語。あまりにつらくて途中、何度も読むのを中断しようと思ったけど、最後まで読んでよかった。価値ある1冊に出会えました。

「さよなら渓谷」吉田修一■傑作「悪人」に続く、善とは、悪とはなんぞや?と、うーん、と唸ってしまう1冊。あまりに読みやすくて、1日で読了。「カラ兄」の後だったからか。見せかけの善悪、強弱にに振り回されちゃあ、絶対だめだ、なんていう道徳的な感想ですみません。

「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー■23日。読了!第一部は地獄であった。なかなか進まなかった。何があっても、途中で放り出すまい、と眠い目をこすってがんばった。その甲斐あり、2部途中くらいからだったか、のめり込んだ・・・
「父殺し」をテーマに、宗教とか哲学とかそういう思想みたいなものがふんだんに取り入れられているものの、しかしやはり、小説であるから、程よいエンタテイメント性や、ミステリー小説の要素も兼ね備えている。解説にも何度も書かれているけど、確かに構成がすごい。1部で描かれている物語の裏を、2部で同じ時間軸で描いていたりする。けど、そんなのはわからんちんだ。なんせ、その時読んでいる箇所の物語を追うだけで必死だし、それだけで面白いんだから。カラマーゾフの3兄弟はじめ、脇役たちの個性がこれまた強烈。そして、それぞれの内面を、魂をエグにエグっている。エグりすぎてて気分が悪くなるほどだ。が、人間の、どうしようもなく腐った部分みたいのを、きちんと認識している人はきっと面白く読めると思う。そっから人はどう這い上がるのか、または這い上がれないのか。いやいや、濃い。長い長い小説だけど、場面画面が、セリフがいちいち、濃い。この物語の続きがきちんと頭にあったはずなのに、書く前に死んでしまったドストエフスキーさん、ほんとに続きが読みたかったよ!どっかに原稿ないかなー。・・・古典文学の内容の重厚さ、充実ぶり、他の書も手にしたくなる。

「百瀬、こっちを向いて」中田永一■「男子」「女子」と呼び合っていたあの頃を甘酸っぱく、ほろ苦く思い出させる恋愛短編小説。表題作は特にキュンとくる。計らずも、すぅーっと涙が頬を伝ってしまった、電車の中で。さて、次は「カラ兄」ついに4巻突入。ほとんどマゾ。

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この記事へのコメント

5. Posted by ヨンロク   2008年07月16日 23:43
>シノ
データって!仕事で?5回って!飽きないだろうな。
ほんと、ジュノが魅力的すぎる。彼女の両親も。人生において何を大切にすべきかを、ちゃんと、知ってる。ね。
>R
アクロス~、行こう、行こう。月1とはいわないが、月2、くらいは映画館で映画見たいよね。朝一で!いやいやほんとに、感性のアンテナをいつでもピンと張ってるママ友たちに巡り会え、幸せです。
4. Posted by R   2008年07月16日 12:59
観に行く事が出来て良かったっと思う
とっても可愛らしい映画だったよね。
オープニングの映像からサントラまで
スミからスミまで心地の良い映画だったね
次回は「アクロス~」かな?
新宿にも新しい映画館Openするし
今後が楽しみです
そうそう、私も異端児でも美女でもありましぇん
3. Posted by シノワーズ   2008年07月16日 12:53
わたしもJUNOみたよ。
データをもらったので、家で5回はみました。
それぐらい好き。
サントラも売れてるみたいだね。
2. Posted by ヨンロク   2008年07月14日 23:26
>ユウ(いい意味で変態)ちゃん
涙腺がね、ひどく弱いんです。いまだに録画した「まんまるスマイル」聴いて泣けるしね、M-1グランプリ優勝時のサンドウィッチマンのネタ見ても泣けるしね、それまで1度も高校野球なんて観てなくても決勝戦だけ見て泣けるしね、箱根駅伝のたすきを渡すとこだけでも泣けるしね、、、
ほんと、脚本がすごかった(アカデミー獲ってるのね)。登場人物、みんなが魅力的だった。ジュノみたいに、本当の意味で頭のいい子に育ってほしい。娘には。そうそう、ね、元ストリッパーなんだってね。いいわ、その経歴も。
あ、あと予告で観た「アクロス・ザ・ユニバース」、相当面白いって。
また、メールするわー。
1. Posted by ユウ   2008年07月14日 23:10
映画、それ自体も非常に爽やかで、久しぶりに素敵なアメリカ映画を観た、と嬉しかったのだけれど、それよりも感動したのはひーちゃんの号泣。
長い間、映画は一人で観るのが一番、と思っていたけれど
その概念を覆された瞬間だった。
是非、また素敵な映画に行きましょう。
今週号のアエラの表紙は、「JUNO」の脚本家の元ストリッパー。彼女も実に潔くて気持ちいいよ。
あ、ちなみに私は変態では無い。

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