2012年02月

2012年02月29日


『文藝春秋 3月特別号』「共喰い」田中慎弥→「道化師の蝶」円城塔の順に芥川賞受賞作を読んだ。
「共喰い」は気が滅入った。気分が悪くなった。でも、それだけ物語に入り込んだということで、よくもわるくも、感情を揺さぶられるものは、すごい。
「道化師〜」のほうは「これはペンです」で懲りた作家だっただけに、最初からあきらめていたけど、今度は読めた!感動させるものだけが小説じゃない、って誰かが選評に書いていたけど、そんな感じ。著者インタビューを読むと、なおさらそれが伝わってくる。映画「マルホランド・ドライブ」を見たあとような、わけわかんないのに、のめりこまされ、結果、わけわかんないままなのに、苦しゅうない感じ。

「仙台ぐらし」伊坂幸太郎■伊坂さんはものすごく人間らしい人で、強くて優しくて、でも弱くて時に厳しいものも、ちゃんと、愛す。だから伊坂さんの書く小説は、おもしろい。今更ながら、そんなことを再度かみしめた、温かい、エッセイ集。最後に載ってる短編も伊坂節がキイてる!

「カフーを待ちわびて」原田マハ
■図書館でふと目に入って借りてみた。なんとかラブストーリー大賞みたいな賞、とってたな、と思って。ストーリーよめてたんだけど、不覚にも、ラスト、泣いてしまった。舞台となってる沖縄の島、方言、主人公やおばあの温かな描写にやられたかんじ。なんかくやしい。

「陽だまりの彼女」越谷オサム■宣伝にだまされた…だまされてもいいか、と思って読み始めたのに。嗚呼。でも、ちゃんと最後まで読んだ。期待しすぎはほんとに危険。

「やすらい花」古井由吉■こないだアメトークで、又吉が好きな作家ときいて、はじめて読んでみた。これぞ純文学。美しい文章に酔いしれることしばしば。が、まだ私も青い。ちょとあくびが出るのだった。

(22:20)