2010年08月

2010年08月19日


「ラスト・チャイルド」ジョン・ハート■こちらの著者、アメリカの東野圭吾、といわれてるらしい。ある意味、納得。前半、いろんな人がでて きて、巻き込まれて、恐ろしい事件が起こって、ポンポンポンと想像力をかきたてられる物語が紡がれ、んで後半、それが網の目のように繋がって、心揺さぶられる ラストが待っている。ミステリだけじゃない、家族の絆とか人の心に巣食う闇とか、そんなものも見事に差し込んでくる。配偶者が「ラスト3行がすごい」だの 「もう、後半怒濤の展開」だの、これから読む人に大して、期待を持たせすぎたので、ちょい残念。なんの情報もなく読んだら、もっと面白かっただろう。ま あ、たしかに、ラストに向かう数十ページは歩きながらでも読んだが。
*発売中の雑誌「CREA」読書特集。伊坂幸太郎インタビュー。たしか、去年の同じ特集のときにも思ったが、この人が、売れっ子小説家でなくても、たぶ ん、普通にかなり男として「タイプ」だ、とおもった。

「身の上話」佐藤正午■ストーリーだけ言ったら、宝くじに当選したことによって、人生が狂わされる女性の物語、なのだが、もう、読ませる読ませる。「面白い小説を、まともな文章で書きたいだけ」とよくインタビューで答えているらしい筆者なのだが、まさに、この小説の面白さは、そこ。「まともな文章」で「物語」を伝える。小説とはいえ、人の人生をのぞくのは面白い。まともでない文章だとその面白さは半減だけど、まともな文章でじっくり綴られると、それはそれはとてつもなく面白いのであった!「ジャンプ」でも衝撃を受けたけど、しばらく読んでなかった佐藤正午。他のも読まなくては。

(22:58)

2010年08月08日

その新春スペシャルを観て以来、
いまだ冷めない、4歳の娘のサザエさん熱。
今日やってた実写版も食い入るように観、
もちろん録画も要請してきおった。

1歳4カ月の息子は
戦場カメラマン、渡部陽一がしゃべるたび、
テレビに向かって大口を開けて笑う。
彼のこんなに爆笑する姿を、ほかで見たことがない。

おもしろいと思うもの、好きだなあ、と思うもの。
遠慮なく、追いかけていってほしい。
それが、私が子にのぞむ、唯一のことかもしれない。

あ、あと、できれば運動はしてほしい。
本は読んでほしい。
あ、友だちもたくさんいたほうがいい。
ずっと、私と仲良しでいてほしい。

結局、いろいろ、あるんだが。


(23:16)